エキノプシス交配種育て方のポイント

 ロビプシス、ロビビオプシスとも呼ばれるエキノプシス交配種は、花色鮮やかですがやや気難しさのある高地性の性質をもった旧ロビビア属(現在は、エキノプシス属に併合)のサボテンと、花色は地味ですが、花が大きく多花性、性質も強健な旧エキノプシス属のサボテンとの交配により誕生しました。このため、両方の優れた部分を得て、花は色鮮やかで美しく、性質も強健で栽培しやすいという特徴を持ちます。(その他の属のサボテンの血統が入っている場合もあります。)
 サボテンは日中の日差しを受けて開花が始まるものが多くありますが、エキノプシス交配種は前夜から咲き始めたり早朝咲きのものが多いので、日中に花を見れない忙しい方も朝の出勤前に美しさを堪能することができるのも優れた特徴です。
 エキノプシス交配種は、育てやすく非常に強健ではありますが、そもそも花を観賞するものですので、花をよりよく咲かせるための栽培に心がけなければなりません。ただ生かすだけであれば、かなりの栽培でも問題はありませんが、それでは、エキノプシス交配種を育てる意味がありません。
 エキノプシス交配種は、栽培環境、栽培方法、時期により花の形状や色合いに変化があります。また、株が若く小さい頃は、その品種の花の特徴やサイズが十分出ません。
 ここでは、エキノプシス交配種を健康的に育て美しく咲かせるためのポイントのみを整理します。
 なお、すべてのエキノプシス交配種が強健というわけではありません。当店で扱う品種は栽培しやすい強健なものがほとんどです。(栽培上クセや気難しさがある品種については、各個の商品説明に記載します。)

最も重要なポイントは日光です
 エキノプシス交配種の美しい花を咲かせるために最も重要なポイントは、十分な日光に当てることです。冬季休眠期であれば、室内の明るいところで管理しても問題はありませんが、春、夏、秋の成長期は、室内での栽培では日光が不足します。また、蒸暑さを嫌うものもあり、成長期は、風通しのよい屋外の直射日光の下で健康的に育ててください。(室内から急に屋外に出すと日焼けを起こす場合がありますのでご注意ください。)

用土は肥沃で有機物を含んだものを使用してください
 一般的に市販されているサボテン・多肉植物の専用培養土は、肥料分がほとんどなく排水がよすぎるため、エキノプシス交配種に使用すると育ちも悪く、花付きもあまりよくありません。赤玉土や腐葉土を多く混合した用土を使用するとよいでしょう。さらに、植物の状況を見ながら潅水が上手くできるのであれば、「当店オリジナル柱サボテン等培養土」を用いるとよいでしょう。
 根の発達が非常によいものが多いので、植替えを何年もしないでいると、根詰まりを起こして、成長が阻害されたり、花付きが悪くなります。鉢の状況にもよりますが、毎年の植替えまでは必要ありませんが、根詰まりを起こす前に植え替えてください。

冬季は5℃以下の寒さに当てて休眠させてください
 エキノプシス交配種にはある程度耐寒性のあるものがあります。冬季に暖かくしすぎるとだらだらと成長し、徒長を起こしたり花つきが悪くなる可能性があります。冬季は、5℃〜0℃程度の寒さに当てて、潅水を控えて、ゆっくりと休眠させてるとよいでしょう。
 
灌水は文字どおり頭から
 成長期には盛んに成長しますので灌水の頻度も増えると思いますが、成長期の灌水は植物の頭から掛けてください。体の砂ほこりが落ちますし、ハダニの発生も少なくなり、健康的に育ちます。
 





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